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C&Darkshade

The person of Border0/よるがはしる

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The person of Border0/よるがはしる

サイトに公開していた十代(→ヨハン)の短文です。
づづきからどうぞ







はしるはしる。
空ががはしる。星がはしる。流れるものたちを、見つめて、会いたくなる。
雲が、風が、通り過ぎて行くのに、どうして、俺はここに留まって。
いっそのこと走りだそうかと、思うほど、体が彼をを求めているが。
ここにいるのが、一番彼に早く会う方法なのだから、しかたない。
目を瞑っても眠れない。キスをするときの吐息と。髪を撫でてくれる大きな手と。
名前をを呼んでくれる声と。抱きしめられたときのぬくもりと。思いだすだけで苦しくなって。
あのぬくもりと。声が聞きたい。










列車は程良く揺れながら俺を乗せて行く。静かに歌う声がかすかに聞こえる。
母親がが子供にに歌っている声がかすかに、かすかに。
彼らも帰るのだろうか暖かい家に。それとも向かうのだろうか知らない街に。

窓に頭をあずけて、手の中の携帯電話を握りしめて考える。
あいつは返信をくれるだろうか。
いつもはメールなんてしないからきっと驚いただろう。
しかもこんな時間に。きっと寝ているだろう。
いやもしかしたら起きているかも。
俺とと同じで熱中すると寝るのも忘れるタチだから。
あぁそんなところも思い出せば愛しくて。
ぎゅっと手を握りしめる。

もし俺のせいであいつが起てしまったのならば。そんなことでも嬉しくなれる。
一番つらいのはあいつが何も感じないこと。いつか俺に何も応えてくれなくなること。
迷惑だとわかっていても。あいつが怒ったとしても。
それでも何か思ってくれるのなら。それだけでそれだけで。
自分でも歪んででいることはわかっているけれど、どうしようもない。
でもそれだけ俺はは余裕なんかなくて。あいつの隣にいるのは俺だけでいいなんて。
子供じみた独占欲かもしれないが。どうしたって譲れないのだからしょうがないのだ。








はしるはしる。空ががはしる。星がはしる。流れるものたちを、見つめて、会いたくなる。
雲がはしって、風がはしって。俺はここに留まって。会いたい会いたい会いたいと。
目を瞑っていても眠れない。キスをするときのあの瞳と。髪を撫でる時に微笑む口元と。
名前を呼んでくれる優しい響きと。抱きしめるときの力強さと。思いだして反芻して。
揺れる列車とかすかな声と。安らぐ場所は。帰りたい場所は。電子音が着信を告げて。


そして俺は許される。




いつだって心を震わすのは あぁ。君に狂っている

  

The person of Border/よるがはしる (2013.07.18)

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