Warmth of the end of last smile
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Warmth of the end of last smile
サイトに公開していたヨハ十の短文です。相対性理論の小学館イメージで。
つづきからどうぞ
つづきからどうぞ
Warmth
of the end
of last smile
「じゅうだい」
ヨハンの柔らかな声が耳に届く。
キラキラ光る緑色の瞳とかち合って、そのまま唇を奪われた。
なんの抵抗も無いまま、いつもと同じように口を開く。
優しく歯列をなぞられ、舌を絡ませる。
髪を梳いている大きな手が心地よくて、そのまま温もりを感じることだけしか考えられない。
息が続かなくなり小さく声をあげて瞬間的に息を吸う。
その僅かな隙にほんの少しの異物感を感じ、目を見開く。
問い正そうと距離を取ろうと体を離すこともできないままに、そのまま何かを押しこまれた。
ごくん
唇が離れて、ヨハンが優しく笑って、
髪をなでていた手が自分の手を握るのをぼんやりと感じながらどういうことなのかわからないまま
言葉だけが滑り出す。
「よは・・ いまのなんだ・・・」
ヨハンは笑みを崩さない。
綺麗な瞳で真っ直ぐ十代を見つめながら、
「じゅうだい。大丈夫だから。何も心配しなくていい。だた少し眠るだけだ。目覚めちゃ駄目だぜ。」と、そういうのだ。
そんなことが知りたいんじゃない。
と言おうとするが、頭がぼんやりして何も考えられない。
視界がぐらぐらと揺れ、青い髪が、キラキラ光る翠の瞳が、綺麗な首筋が、大きな手が、ぶれてぶれてぶれて滲んで。
嫌だとばかりに手を握るとしっかりと握り返され、額にコツンと軽い衝撃を感じ、ヨハンの微笑みが広がった。
あぁ 大好きな笑顔だと思う間に十代の視界は暗転した。
***
眠ってしまった十代の頬を撫でながらヨハンは一人で呟く
「だいじょうぶだよ、十代。」
ぎゅうと繋いだままの手を握る。
「ごめんな… でも、でもどうしたって、お前は戦ってしまうから。一人で行ってしまうから…
これが俺のわがままだってことはわかってる。きっと目覚めたら俺のこと責めるんだろうな…
責めるなんてもんじゃなく会ったら殺されるかも…でも、それだっていいんだ。
いや…殺すのは半分くらいにしといて欲しいけど…う~ん、でもあんまり痛いのはやだなぁ…でもラスオブ一発じゃ済まなそうだし…
うん…まぁ…それよりも、悪いけど俺はこれ以上お前が傷つくの見たくない。
「皆」のために戦うところも…だから先制攻撃な。」
眠ってしまった彼に届いていなくてもいい。重力なんてないように彼をフワリと抱き上げる。
静かにベットに寝かせて顔にかかった髪をはらってやる。そっとキスを贈って彼は部屋を後にした。
***
十代は一人窓の外を見る。煌めく銀河と宇宙の塵。暗い闇が広がって広がって広がって。
地球が無くなって3日、朝か昼か夜かなんて関係ない。
デジタル時計が無感動に動き日付が変わるから時を認識しているだけ。
ヨハンと最後に別れた後、飛び起きて気付いたらこの状態だ。
退屈極まりない…ハネクリボーの相手をするのにも限界があるのだ。
あの時、ヨハンは笑ってた。笑って大丈夫だと。少し眠るだけだと。
全く何が大丈夫なものか、救難信号だって届いているのかいないのか、誰も答えてくれないままで、
漂って何処へ行くのかもわからない。
気儘に旅して、ふらっとヨハンのとこに寄ったらこれだ。
「はぁ~~~」
深いため息をつきごろんと横になって虚空を見つめる。
にしても…少しお腹が空いたな。
エビフライがたべたいな。シャケおにぎりでもうれしい。トメさんは元気だろうか。
DAは海の真ん中だったからもしかしたら真っ先に沈んだかもなぁ。
でも海馬社長がどうにかしているような気もする。
他の皆はどうしてるだろうか。
万丈目。明日香。翔。剣山。三沢。エド。カイザーに吹雪さん藤原。レイ。ジム。オブライエン。クロノス先生も。
遊戯さんはきっと大丈夫だな。だって遊戯さんだし。
遊戯さんが大丈夫なら城之内さんも大丈夫だろ。
というかあの人は死にそうにない。
それにヨハン、ヨハン…あいつは次会ったらデュエルでぼっこぼこだ。
いや、リアルでもぼこぼこにしてやる…魂胆はミエミエだどうせ俺のこと護ろうとか考えたんだろーけどな。
絶対そうだ絶対それしか考えらんねー。全く大きなお世話だ。
こんなとこに一人にされてどーしろってんだ。
ほんと次あったら…
そういやぁデュエルと言えば、新しいパックが出たんだった。
シナジーあるカードあったかもしんねーな。
今月のVJにカードリスト載るんだっけ??
あーZEXALと5D`sの続きも読みたかったのによ~~
ヨハンとデュエルの展開予想して賭けしてたのに…
絶対俺の予想の方が合ってるはず…そしたらたっかいメシ奢らせてやったのに…ほんとヨハン…あんにゃろ…
***
彼の最後の微笑みを思い出す。別れて暫くたってからも色褪せることはない。
反動をつけて腹筋で起き上がり十代は一人窓の外を見る。
景色の変わらないこの窓の向こうにあるのは煌めく銀河と宇宙の塵。
ヨハンは大丈夫だと言った。だからきっと大丈夫なのだろう。
彼はきっと迎えに来る。
あの輝く緑の瞳で俺を見つめて、大好きな笑顔で笑いかけて、
大きな手で髪を梳いて、頬を撫でてキスをして、
弾んだ、そして優しい声で十代と。
そうやって俺の名前を呼ぶ。
きっときっと。
そしたらワクワクするデュエルをするのだ。
窓の向こうの
果てない闇に
かすかに虹が
架かるのを見た。
Warmth of the end of last smile/オゾンより上でも問題ない。/
(2013.10.28)
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